白内障治療によるリスク

白内障によって組織を摘出すると発症リスクが高くなる

身近な眼病の一つに白内障が有ります。ピント調整の役割を持つ水晶体組織が白く変性し視野障害を引き起こします。

水晶体が一度白くなると、透明に戻す事は難しいというのが通説なので、発症したら摘出するのが治療の流れとなります。

組織を摘出すると、その空いた部分に人工レンズを埋めて視力を保つ事が出来ます。

ですが、人工レンズに切り替える事で黄斑変性症のリスクが高くなると言われています。レンズが紫外線を透過してしまうからです。

昼間の太陽光線には紫外線が多く含まれています。その紫外線は、角膜や水晶体で吸収され、有害性の弱まった光が網膜まで届きます。これが、本来の役割です。

しかし、人工レンズに切り替える事で、今までは水晶体で吸収されていた紫外線が眼球内まで届くと、活性酸素が発生しやすくなります。

本来は、紫外線全体の1%程度まで抑えられていたものが、高い確率で網膜まで届くようになるので、新生血管が出来やすくなり黄斑変性症のリスクが高くなるのです。

ただし、年々人工レンズの性能も向上し、紫外線カット率が高いものやカラーレンズを入れる事により、意図的に紫外線の侵入を防ぐ事が出来るようになっています。

人工レンズを入れた場合、日傘やツバの長い帽子、紫外線カット率の高いメガネやサングラスなどの着用が必要となります。また、「UVカット率100%」と書かれているメガネでも、眼科の測定器で調べると、80%にも満たないという場合もあるようなので注意が必要です。

白内障手術後は、見えない紫外線の脅威を意識して生活しなくてはなりません。

すぐに手術の必要が無い場合、海外では、白内障に有効な目薬というものが製品化されていますので、そうしたものを活用してみるのも一つの方法かもしれません。

しかし、医療品である以上、用法用量が正しくても何らかの副作用が出る場合や体質的に合わない場合も有りますので、ぐれぐれも慎重に活用しましょう。